ジェネリック医薬品について
ジェネリック医薬品ってなに?
2種類の医薬品
薬局で処方される薬には、医薬品メーカーが最初から研究・開発して製造する新薬(先発医薬品)と、新薬の特許が切れたあとに他の医薬品メーカーなどが製造する新薬と同じ有効成分のジェネリック医薬品(後発医薬品)があります。
安全で有効性はほぼ同じ
ジェネリック医薬品は、長年使用された新薬の検証済データにもとづいて製造され、政府が定めたさまざまな試験を経て承認されるため、安全で有効性は新薬とほぼ同じです。
お薬によっては、服用しやすいように大きさや香りなどを改良したジェネリック医薬品もあります。新薬に比べ開発費が少ないために、新薬より低価格なお薬になっています。
※すべての新薬に対して、ジェネリック医薬品が開発されているわけではありません。
政府も推奨 ジェネリック医薬品
日本では、医療費が年々増え続け、健康保険の財政を圧迫しています。
特許切れの新薬をすべてジェネリック医薬品に変更すると、年間でおよそ1兆円の医療費の節減になるともいわれており、医療費軽減施策の1つとして、政府もジェネリック医薬品の使用を積極的にすすめています。
※2020年2月診療~2021年1月診療分で集計
※薬価は2021年4月1日時点薬価による
※金額は医療費10割ベース
自分の薬はジェネリックに対応?
「MY HEALTH WEB」で確認しよう!
加入者専用Webサービス「MY HEALTH WEB」を使えば、自分の薬がジェネリック医薬品に対応しているか一目で確認いただけます。
もちろん、ジェネリック医薬品に切り替えた場合の差額もご確認いただけますので、ぜひ、ご利用ください!
下記よりログインいただき、「医療費情報」の「処方履歴・ジェネリック差額情報」をご覧ください。
(ジェネリック医薬品差額情報をご覧いただくには、セキュリティコードが必要です)
お試し調剤を活用する
「お試し調剤」とは、最初の1~2週間だけジェネリック医薬品を試してみることができる制度のことです。
処方せんの「ジェネリック医薬品への変更不可」欄に医師のチェックがなければ、薬剤師に相談して利用できます。
万一違和感を感じたときは、これまで使っていた先発医薬品に戻すこともできます。
「お試し調剤」を活用
調べてみよう!「ジェネリック医薬品」
使っているお薬にジェネリック医薬品があるかどうか、自宅や勤務先の近くにジェネリック医薬品を取り扱っている薬局があるのかなどをチェックしてみましょう!
下記サイトより、今使っているお薬がジェネリック医薬品かどうか、また、先発医薬品とジェネリック医薬品の価格(薬価)などを知ることができます。
ジェネリック医薬品を希望するときは…
まずは医師に相談を!
ジェネリック医薬品は医師の処方せんのもとで、調剤薬局で調剤される薬です。使用を希望するときは、ジェネリック医薬品に変更しても良いかどうか、医師に相談しましょう。
「ジェネリック医薬品希望シール」を健康保険証やお薬手帳、診察券に貼っておくことで、病院や調剤薬局にジェネリック医薬品を希望する旨の意思表示をすることができます。
処方せんをチェック!
厚労省のジェネリック医薬品使用促進取り組みの一つとして「処方せん」様式が個々の処方薬ごとにジェネリック医薬品への変更の可否が明示されるようになり、薬局でのジェネリック医薬品の調剤が行ないやすくなりました。
一般名処方とは
「ジェネリック医薬品」が存在する医薬品について、一般名(成分名)に剤形と含有量を付加して記載したものを、一般名処方といいます。
一般名処方の場合には、お薬の名前の前に【般】という文字が入っています。
例) 【般】ロキソプロフェンナトリウム錠60mg 3錠 分3 毎食後 3日分
一般名(成分名)だけが記載されているので、調剤薬局ではその成分を含む適切なお薬が選ばれ、調剤されることになります。
薬剤師にしっかり確認!
価格や効果、副作用など、ジェネリック医薬品と新薬との違いや特徴について薬剤師に納得がいくまで確認し、ご自分に合った薬を選びましょう。