パナソニック健康保険組合の健康管理事業は、1959年1月に松下病院(現 松下記念病院)内に設置された健康管理部に起源を求めることができます。
1963年には健康管理センターとして病院から分離をしますが、胃、循環器等の各種対策に基づいた健診事業・健康づくり活動に当初から一貫して取り組み、1964年に東京健康管理部を設置して、東西2拠点体制を取っております。
また、1976年には産業衛生科学センターが健康管理センターから分離し、労働衛生管理分野で専門性を生かした事業を展開してきました。
両センターは健診を通して疾病予防と健康増進を各事業所あるいは被保険者の皆様へ提案することを使命としてまいりましたが、両者の人的・物的資源を有機的に統合し、より従業員の方々の健康増進、快適職場づくりに貢献できるよう両センターを統括する組織として産業保健センターが2011年に新設されました。
産業保健センターでは、健康管理センター・産業衛生科学センターそれぞれの特色を生かしたサービスを事業場並びに被保険者の皆様に提供するだけでなく、職員の多様な能力を十分に育て、生かせる職場環境を構築し、人材育成を通じて両センターの強みを合わせた一体的事業を推進してまいります。
健康管理センター
健康管理センターでは、パナソニック健康保険組合の被保険者および被扶養者の皆様に対して、幅広い健康管理事業を行っていますが、2015年4月から、健康管理センター(大阪)において、メンタルヘルス科及び生活習慣病科(主に労災二次健診)以外の精密検査部門および人間ドック部門を松下記念病院に移管しました。
その目的は、早期に適切な治療を、より円滑かつ適切に行うためです。
定期健康診断から始まり、精密検査、フォロー検診等の健康管理制度のもとで、疾病の早期発見・早期治療につなげる二次予防の体系は維持されます。
健康管理センター(大阪)においては、松下記念病院と協力することで、更に、三次予防(早期治療)の方策を得たと考えております。
加えて、メタボリックシンドローム、脳・心疾患やがん等の「生活習慣病」や「心の病」の訴えが増えるなかで、科学的な分析手法(データヘルス)※を駆使して、より合理的な健康管理施策を打ち出していく予定です。
特定保健指導、健康相談、啓発活動や復職支援にも一層力を入れ、心身の健康を目指して一次予防を進める運動である「健康パナソニック」も積極的に取り組んでいきます。
さらに、企業活動のグローバル化に伴い、海外で生活される数多くの皆様への健康・医療面でのサポートにも努めています。
他方、全国で約160箇所ある事業場の健康管理室における産業医、産業看護職の統括管理機関としての役割を担っており、産業保健水準の高位平準化を目指す活動にも邁進しております。
さらに、健康管理室の設置のない小規模分散事業場の健康管理体制の構築も大きな目標として整備しつつあります。
これにより、皆様方の健康づくりに以前にも増してお役に立てる組織でありたいと考えております。今後とも、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
役職 | 氏名 | 資格 |
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産業保健センター 所長 兼 健康管理支援部 部長 |
伊藤 正人 |
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健康管理センター 所長 | 吉田 直樹 |
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健康管理センター(東京) 副所長 兼 東京担当 部長 |
奥山 早苗 |
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健康管理センター 副所長 | 津田 恵理 |
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※匿名化した健診データ等を用い、内外の研究機関と協力して科学的見地から今後の健診に役立つような解析も行っています。