けんぽニュース

パナソニック健康保険組合のWeb広報誌です。
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生牡蠣だけじゃない!知って防ごうノロウイルス2026.10.01

松下記念病院
感染制御室
感染管理認定看護師

中西夕香

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、例年11月から流行が始まり、12月から翌年1月にピークを迎える傾向があります。
感染すると1~2日の潜伏期間を経て、激しい嘔吐や下痢、発熱などの症状が現れます。
特に、子どもや高齢者は重症化するおそれがあるため注意が必要です。
ノロウイルスというと生牡蠣が感染源として知られていますが、感染経路はそれだけではありません。
正しく知って防ぎましょう。

感染の広がり方

ノロウイルスは感染力が非常に強く、わずかな量のウイルスを取り込むだけで発症し、感染拡大につながります。

出典:政府広報オンライン「ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?」を加工して作成

感染を防ぐために

自分や家族が感染しないために

感染予防の基本は手洗いです。
手洗いは、手指に付着したノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
日頃から正しい手洗いを心がけましょう。

手洗いのポイント
  • ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、流水と石けん(*1)でしっかり手を洗う。
  • 手洗いは、手を濡らしてから石けんを使用し、しっかりとすすいだ後、十分に乾燥させる。
  • 手を拭く際はタオルの共用を避け、ペーパータオルを使用する。
  • 特に、調理前、トイレ後、オムツ交換後、食事前には丁寧な手洗いを徹底する。

*1) 石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の汚れを落とすことにより、ウイルスが手指からはがれやすくなる効果があります。

衛生的な手洗いの仕方についてはこちら(厚生労働省「衛生的な手洗い」

感染を広げないために

症状があるときは、食品を扱う作業を控えましょう。
また、感染者の嘔吐物や便は速やかに適切な方法で処理しましょう。

床等に飛び散った嘔吐物や便の処理方法

① 処理を始める前に、手袋とマスク、ガウン*1)を着用する。
また、換気のために必ず窓を開ける。

② 嘔吐物を、使い捨ての布やペーパータオルなどでできる限り拭き取る。

③ 使用した使い捨ての布やペーパータオルなどは、ビニール袋に入れて処分する。

④ 嘔吐物により汚染された場所を、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液(作り方は下部に記載)に浸したタオルで10分間覆い、その後、水拭きする。

⑤ ③の袋と手袋等をビニール袋に入れ、袋の口をしっかりと縛り廃棄する。

⑥ 処理後は石けんで丁寧に手洗いをする。

*1)手袋やマスク、ガウンは100円ショップなどで購入することができます。

0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム液の作り方(漂白剤の塩素濃度5%の場合)

塩素系漂白剤の原液40mLと水2Lをバケツ(容器)に入れて、よく混ぜる。

※「使用上の注意」をよく読んで安全に使用してください。

感染が疑われる場合

無理に仕事や学校へ行かず、医療機関を受診しましょう。
なお、症状を和らげようとして「下痢止め」を服用してはいけません。
下痢止めは、体内のウイルス排出をおさえてしまうため、症状を長引かせる原因になります。
また、症状が治まった後もしばらくは便中にウイルスが排出されます。
感染を広げないためにも、手洗いなどの感染対策を引き続き徹底しましょう。

ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスです。
一人ひとりの心がけで感染を防ぎ、自分自身や周りの人を守りましょう!

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