けんぽニュース

パナソニック健康保険組合のWeb広報誌です。
健保からのお知らせやお役立ち情報を
掲載していきます。

アルコール飲料との上手な付き合い方2026.06.01

松下記念病院
肝臓内科 部長

長尾泰孝

日差しが少しずつ強まり、冷たい飲み物がより美味しく感じられる季節になりました。
お酒を飲む方はもちろん、身近にお酒が好きな家族や友人がいる方も知っておきたいお役立ち情報を
ご紹介します。

アルコール(エタノール)の分解と健康への影響

お酒に含まれるアルコールは体の中で毒性のあるアセトアルデヒドに分解され、これが頭痛や嘔吐などの症状を引き起こす原因になります。
アルコールやアセトアルデヒドの分解のされ方には個人差があり、体質によってアルコールに強いか弱いかが分かれます。

分解が早い人は、
酔いにくい
分解が遅い人は、
酔いやすい
  • アルコールによる健康障害

    アルコールのとりすぎは、体質の違いにかかわらず、さまざまな健康障害のリスクを高めます。
    その影響は、認知症や肝臓病、膵臓病、心血管系(心筋症、高血圧、不整脈)、依存症など多岐にわたります。

  • アルコール依存症
    アルコールには依存性があるため、飲酒を続けることで誰もが依存症になる可能性があります。
    アルコール依存症になると、飲酒を減らしたりやめたりした際に、手の震えや発汗、幻覚などが現れ、その症状を抑えるためにまた飲酒をする、という悪循環となり、アルコールがないと生活ができない状態になります。
    このようなアルコール依存症の治療には、専門の医療機関への受診が必要です。

適切なアルコール量の目安

国が推奨する「節度ある飲酒量」は一日平均純アルコール約20gです。
女性*やアルコールに弱い方、65歳以上の高齢者は、より少ない量が目安とされています。

* 女性は、男性と比較して体内の水分量が少ないことや女性ホルモンの関係などから、同じ量でもアルコールの影響を受けやすいとされています。

純アルコール量は、以下の式で計算することができます。

純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×[アルコール度数÷100]×0.8(アルコールの比重)
ビール、
缶チューハイ

度数:5%
量 :ロング缶
(約500ml)

アルコール量
20g

日本酒

度数:15%
量 :1合
(約180ml)

アルコール量
22g

ワイン

度数:12%
量 :グラス2杯弱
(約200ml)

アルコール量
19g

ウイスキー

度数:43%
量 :ダブル
(約60ml)

アルコール量
21g

~厚生労働省作成「アルコールウォッチ」~

飲んだお酒の種類と量を選択することで純アルコール量と分解時間を簡単に把握できるツールです。
自分の飲酒について振り返るきっかけとして、ぜひ活用してみてください。

厚生労働省作成「アルコールウォッチ」

アルコールウォッチ
トップ画面
自分の飲んだお酒を選択して
自動計算
アルコールウォッチ
結果画面

出典:「純アルコール量とアルコール分解時間を把握するツール『アルコールウォッチについて(厚生労働省)』を加工して作成

おいしく安全に飲むためのポイント

  • 食事と一緒にゆっくりと味わう
  • 飲酒の合間にお水を飲む
  • 飲む量をあらかじめ決める
  • 週に2日は休肝日をもうけて、肝臓をいたわる
  • 飲酒後の入浴や運動は避ける

自分に合った楽しみ方で、上手にアルコール飲料と付き合っていきましょう。

けんぽニュース トップページに戻る