診療科・部門

診療科のご紹介

呼吸器内科

特色

近年人口の高齢化に伴い呼吸器疾患が増加しています。今後増えていくと予想されるのは、肺がん、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫や慢性気管支炎)などです。また治療方法が確立されて死亡者数が激減した喘息についても、発生数は逆に増加傾向にあります。病気と診断されている人でも病状が安定している患者さまは、かかりつけのお医者様を持たれることをお勧め致しますが、病気がより重症になったときや入院管理が必要など、専門的な治療を要するときに複数の医師や看護師、リハビリ技師などからなるチーム医療が必要とされます。総合病院としての特長を生かし、患者さまには内科、外科、放射線科、リハビリ科や地域医療の先生方などと連携をとって治療を行い、ご自宅へ帰っていただくまでの道筋をつけるのが当科の役割です。

また、大阪府がん診療拠点病院として、とくに肺がん治療に力を入れています。

当科の治療方針

当科では肺がん、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫や慢性気管支炎)、肺炎など呼吸器一般の疾患を診療しています。

肺がんの治療

日本における肺がんによる死亡は2017年で男53,002人、女21,118人で、全てのがんによる死亡の18.9%を占め、がんによる死亡の第一位となっています。特に最近では、高齢者の肺がんが多くなっています。患者さまの体力や状態に応じた治療が必要です。

肺がんの診断には気管支鏡検査やCTガイド下生検、PET-CTなどを行い、手術適応があれば当院呼吸器外科で積極的に手術を行っています。当科では、主に化学療法と放射線治療を行っています。

肺がんは組織型によって小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられます。非小細胞肺がんには、主に腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんがあります。肺がんの80%を占める非小細胞肺がんは、その進行度に応じてI期、II期、III期、IV期に分類されます。これらの治療は一般的にはI期は手術、II期は手術と化学療法の組み合わせ、III期は病状に応じて手術、放射線治療、化学療法の組み合わせ、IV期は化学療法が行われます。ただし手術適応の患者さまでも全身状態や肺機能などにより手術できない場合があります。そのような場合、手術の代わりに放射線治療が行われます。またIV期では脳や骨などにがんが転移した場合に放射線治療が行われます。小細胞肺がんは、ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため手術が行われることは少ないのですが、化学療法や放射線治療がよく効くとされており、病巣が限局している場合には化学療法と放射線治療の併用治療が行われます。

特に化学療法を行っている患者さまは、日常生活の質を保ちながら外来で治療を行うようにしています。また、放射線治療装置Novalis Tx(ノバリス ティーエックス)によって、体に優しい精密な放射線治療が可能です。 これにより外来においてピンポイントの定位照射や、抗がん剤や手術と併用した放射線治療などを行っています。

気管支喘息の治療

喘息の患者さまは、外来治療が中心です。呼吸機能検査や呼気一酸化窒素検査による喘息の状態把握を行い、日本アレルギー学会のガイドラインに従い、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬を組み合わせて喘息コントロールできるよう取り組んでいます。

慢性閉塞症肺疾患(肺気腫や慢性気管支炎)の治療

慢性閉塞性肺疾患(COPD)には肺気腫と慢性気管支炎が含まれます。COPDは、長期の喫煙や大気汚染と関係が深いと言われています。日本ではまだまだ喫煙率が高く、こういった患者さまが見過ごされていることも多いと考えられます。当科では、慢性に咳、痰、息切れなどを訴えて受診された患者さまはCOPDの可能性を考えた検査を行い、診断後は日本呼吸器学会のガイドラインに従い気管支拡張薬の吸入治療を導入しています。必要に応じて、呼吸訓練や在宅酸素療法の導入なども行っています。また禁煙指導を行っており、希望される患者さまは禁煙外来を紹介しています。

肺炎の治療

肺炎は、糖尿病や高血圧、脳血管障害などいろいろな基礎疾患のある高齢者の患者さまの入院が多いことが特徴です。抵抗力の低下した患者さまや食物をうまく飲みこめない患者さまは、肺炎を繰り返したり重症になって治療に難渋することも多くなっています。治療は、日本呼吸器学会のガイドラインに従い、抗生剤治療を行います。軽症の肺炎は外来で治療を行いますが、重症度により入院治療が必要になる場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まり、それにより日常生活に様々な障害を引き起こす病気です。「睡眠中に呼吸が止まる」「イビキをかく」「昼間でも眠くて仕方ない」などは、SASの疑いがあります。これらの場合には検査を行い必要に応じて持続陽圧呼吸療法(CPAP)の導入を行います。

認定情報

日本呼吸器学会認定施設

日本呼吸器内視鏡学会専門医制度認定施設

スタッフ紹介

当科では、レジデント、常勤医を募集しています。詳細は当院総務課までご連絡ください。