定期健康診断 Q&A

定期健康診断について

定期健康診断について

Q
39歳なのですが、定期健康診断に胃部X線検査があります。どうしてですか?
A

定期健康診断の対象項目は当該年度の3月末日の到達年齢により決まります。

現在39歳であっても今年度中に40歳になる方には胃部X線検査・血液検査・便潜血反応検査・心電図検査・腹囲測定が従来の項目に加わります。

Q
定期健康診断後、精密検診の案内がありましたが都合が悪くなり、キャンセル・変更をしたいのですがどうすればよいですか?
A

ご本人様から直接のキャンセル・変更は受付いたしておりません。

必ず事業所健康管理室、健康管理室がない場合は人事健康管理担当者を通してご連絡ください。

胸部・消化器

Q
間接胸部X線検査とは
A

健診バスで胸のX線写真を正面から1枚撮り、肺がんや肺結核などの病気を診断します。

病院のX線写真と違い、間接胸部X線検査では全体が9cmほどに縮小された写真となります。小さな病気も見落とさないように、拡大鏡を使って正常か異常かを判定します。

Q
間接胃X線検査とは
A

バリウムを飲んだ後、いろいろな方向から8枚程度の胃のX線写真を撮り、胃がんや胃潰瘍などの病気を診断します。

間接胃X線検査も胸部と同じように9cmほどに胃の大きさが縮小されて写ります。できるだけきれいに写るように、写真の撮り方や使用するバリウムを工夫しています。必要により、胸部の写真と同じように、拡大鏡を使って正常か異常かを判定します。

Q
便潜血検査(便をとる検査)とは
A

便に含まれる目には見えない血液を調べます。

人の血液だけを調べますので、特に食事制限の必要はありません。便潜血陽性というのは、便に含まれる目には見えない血液量が基準の値を超えているということです。陽性の方は、陰性の方より、大腸がんや大腸ポリープなどの病気がある可能性が高くなるため、精密検診が必要です。便潜血陽性の場合、痔の出血かその他の大腸の病気の出血かは、精密検診をしない限り区別できません。

痔と考えていた症状が、肛門の近くのがんによるものであったケースもあります。

したがって、痔のある方で陽性になった場合も、精密検診が必要です。痔のあることが、あらかじめわかっている場合は、便をとられる前に、飲酒をさけるなどの注意とともに、痔の治療をしておかれることをお勧めします。

Q
定期健診における注意点は
A

検査で異常が見つかった際には、必ず精密検診を受けていただくことが重要です。

定期健診時の検査は、精密検診の必要な方を「ふるいわけ」するためのものですので、検査の診断には限界があり、精密検診に比べれば検査の精度は劣ります。したがって、次のような方は精密検診が必要です。また、定期健診時の検査で異常が指摘されなくても、検査後に症状が出現したときは、精密検診が必要な場合があります。

  • 症状のある方
  • とくに症状はないが、「がん」についての精密検診を希望されている方

医師にご相談のうえ、精密検診をお受けください。

  • 医療機関で、胸部・食道・胃・十二指腸・大腸の病気の経過観察中、治療中の方
  • とくに検査に関係する部位の「がん」の手術後5年以内の方

主治医より、精密検診が必要とされている方は、必ず医師の指示に従ってください。精密検診には、胃・大腸カメラ検査、直接X線検査(定期健診の間接X線検査より詳しいX線検査)、CT検査などの種類があります。どの精密検診が適切であるかは、医師にご相談ください。

循環器

Q
血圧測定とは
A

腕に「ゴムの袋」を巻き、その中に空気を送り込んで圧をかけ、血管にかかっている圧(血圧)を調べる検査です。

血圧が高い状態(高血圧)が続くと、脳卒中・心臓発作・腎臓障害・動脈硬化などを引き起こします。血圧は常時変動しますので、正しい測定条件のもとで計測し、評価する必要があります(走った直後の測定では正確な判定はできません)。

Q
心電図検査とは
A

心臓の筋肉が出す電気を胸や手足につけた電極でとらえ、 それを波形として描いて心臓の調子を見る検査です。

標準波形と比べ、形やリズムが違えば、心臓に異常がある可能性があります。

Q
定期健診における注意点は
A

心電図検査で心臓の異常が発見されて、命に関わる前に治療できた例も多々あります。

しかし、この検査も心臓病に対して万能ではなく、以下のような落とし穴があります。

(1)定期健診の心電図が正常であっても、心臓発作を起こす心配がないとはいえない。
(心臓発作を起こした人達の3分の2は、直前の定期健診の心電図に異常がない)。

(2)胸がしめつけられるように痛むなどの心臓病の症状が出る人でも、検査時に症状が出ていなければ異常が出ないことも多い。

(3)心臓発作の多くは運動や興奮などで心臓に負担がかかっているときに起こるが、定期健診の心電図は負担がかかった状態でのものではない。

心臓発作の大部分をしめる心筋梗塞は、通常、心臓の筋肉に酸素を送る血管が、動脈硬化によってつまることで起こりますが、これを起こす原因としては、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満・喫煙・運動不足・栄養過多などがあります。そのため心電図で異常がなくとも、これらがあれば、心臓発作の予備軍である可能性があるため、これらを改善するよう心がけてください。また、定期健診の心電図で異常がなくても、胸が痛くなったり、苦しくなったり、動悸がすることがあれば、産業医に相談するか、医療機関を受診されることをお勧めします。なお、高血圧や心臓病を治療中の方は、それらにより心電図波形が変化する場合がありますので、精密検診が必要かどうかについては、主治医に相談して判断してもらってください。

血液・尿

Q
血液検査で何を調べるのですか
A

1回の採血から十数項目にわたる測定が可能です。

採取した血液をそのまま検査する方法と、血球、血漿などの各成分に分離して検査する方法があります。貧血、肝障害、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、腎障害の有無を検査します。

Q
血液検査の基準値と疑われる病気は
A
検査項目 基準値 疑われる病気
ヘモグロビン(Hb) 男性 ≧ 13.0g/dL 貧血
女性 ≧ 11.5g/dL
AST(GOT) 男性 ≦ 35IU/L 脂肪肝、ウイルス性肝炎など
女性 ≦ 30IU/L
ALT(GPT) 男性 ≦ 40IU/L
女性 ≦ 30IU/L
GGT(γ - GTP) 男性 ≦ 90IU/L アルコール性肝障害など
女性 ≦ 40IU/L
LDLコレステロール
(LDL-cho)
≦ 139mg/dL 高脂血症
中性脂肪(TG) ≦ 149mg/dL
HDLコレステロール
(HDL-cho)※
≧ 40mg/dL
血糖(FPG) 70〜109mg/dL 糖尿病
尿酸(UA) 男性 ≦ 7.2mg/dL 高尿酸血症、痛風
女性 ≦ 5.4mg/dL
クレアチニン 男性 ≦ 1.07/dL 腎障害など
女性 ≦ 0.81/dL

※善玉コレステロール

Q
尿検査で何を調べるのですか
A

尿中の蛋白、糖などによって、身体の基本情報をさぐる検査で、腎障害、尿路結石、糖尿病、肝障害の有無を検査します。

Q
尿検査の基準値と疑われる病気は
A
検査項目 基準値 疑われる病気
尿蛋白 慢性腎炎、ネフローゼなど
尿潜血 尿路結石、慢性腎炎など
尿糖 糖尿病
ウロビリノーゲン ± 肝障害
Q
血液検査・尿検査受診時の注意点は
A

血液検査は原則として8時間以上の空腹で受けましょう。

特に中性脂肪と血糖は食事により値が大きく変化します。数値に異常がある場合は、精密検診を必ず受けましょう。特に肥満、高血圧、高脂血症、高血糖の4項目すべてが揃った場合は、動脈硬化の有無をチェックする必要があります。また、血液検査、尿検査は全般的な健康状態をチェックするものですが、もちろん、がんを含めすべてがわかるものではありません。検査結果に異常がなくても、自覚症状のある場合や、数値が年々悪化する場合は、健康管理室や医療機関に相談しましょう。